【グローバルマクロ ニュース Vol.17】株式投資とアンティークコイン投資

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株式は世界でもっともスタンダードな投資対象です。

それだけにライバルは多く、市場平均を上回る”超過リターン”を獲得することは徐々に難しくなってきています。

短期トレードの世界においては、ヘッジファンドなどが巨額の資金力を武器に設備投資を行い、

HFTと呼ばれる超高速取引を繰り返しています。

企業からリリースされた資料は瞬く間に自動分析され、瞬時に売買判断が下されます。

資金力の格差が短期投資で勝つことを困難にしていると言えます。

また、中長期投資の世界においては、機関投資家と個人投資家の間の情報格差がリターンの獲得を難しくしています。

 

株式投資には手間と時間がかかります。

例えば、中長期投資では日々リリースされる適時開示をフォローし、内容を精査する必要があります。

また、上場している企業は3,000社にも及び、毎月のようにIPOで新規企業が上場します。

そして、会社四季報が発売される度に、数千ページにも及ぶ冊子を読みこむ必要があるのです。

 

株式投資の一番のリスクは情報の非対称性でしょう。

企業と個人の間には情報の非対称性が存在し、個人投資家がいくら頑張っても入手できる情報は限られています。

故に、思わぬ所からリスクが発生することが多々あります。

各企業には監査法人がついていますが、有価証券報告書から読み取れる内容には限界があります。

また、機関投資家と個人投資家の間にも情報格差が存在します。

例えば、ファンドマネージャーであれば、社長と面談しエクイティストーリーを直接聞くことができますが、

個人投資家にはそうしたことは出来ません。

 

 

一方のアンティークコイン投資は実物資産への投資です。

確かに、投資する時にはコインについて調べる必要があります。

ですが、コインの希少性から、持っているだけで値上がりを期待することができます。

また、株式と違って価格のボラテリティが低いという特徴を挙げることができます。

実物資産で“価格の裏付けが存在する”ことを併せて考えると、日々の値動きに一喜一憂することなく、

安心して保有することができるのです。

鑑定を行う第三者機関も、自社の信用に関わるため正確な情報を提供します。

そして、鑑定機関から発信される透明性をもった情報は、世界中の投資家にインターネットを通じて配信されます。

そこに情報の非対称性はありません。

 

我々が生きている21世紀、不確実性はますます高まるばかりです。

テールイベントがいつ発生してもおかしくありません。

Xデーはある日突如やってきます。

その発端が地政学リスクによるものなのか、日本国債のデフォルトによるものかは分かりません。

いつ・どこから危機が生じるのかは誰にも分からないのです。

 

株式投資では“売りたくとも売れないこと”が多々あります。

まだ記憶に新しい“3・11” 東北地方太平洋沖地震の翌営業日には、多くの株式がストップ安となりました。

仮に運よく現金化することができても、証券口座から銀行口座へ出金できるようになるまでには、

約定日から数えて4営業日が必要になります。

つまり、株式は現金化するまでに思いのほか時間がかかるのです。

一方のアンティークコインは、身近な場所にさえ置いておけば、いつでも持ち運ぶことができます。

震災や戦争が起こればコインを携帯し、ただちに逃げることが可能です。

そして、世界共通の価値を持つコインは、逃避先の国において、その国の通貨に換金することができます。

加えて、そうしたリスクイベントは実物資産への投資を呼び込み、価格上昇を引き起こします。

 

 

海外では“投資対象”として認知されているアンティークコインですが、

国内においては“投資対象としての認知度の低さ”が投資のハードルを上げているのかもしれません。

逆にいえば、そこに収益機会が存在するともいえます。

例えば、仮想通貨はかつて懐疑の目で見られていましたが、

現在では世界中の投資家がその価値を認め、積極的に上値を買っています。

まだ黎明期にあるアンティークコイン投資においても、同じことが起こる可能性が存在します。

 

株式投資とアンティークコイン投資は対立する投資であると捉えられがちです。

ですが、”資産を増やす特性”を持った株式投資と“資産を防衛しつつ増やす特性”を持ったアンティークコイン投資は、

決して対立するものではなく互いに補完し合うものなのです。

それぞれの特性が異なるからこそ相関性が低く、ポートフォリオの一部に組み入れることで、

大きな分散効果を得る事ができるのです。

 

【グローバル マクロアナリスト サク】

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