【グローバルマクロ ニュース Vol.15】 仮想通貨からみえるバブル

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2008年に端を発したリーマンショックへの対応として、各国中央銀行は大規模な金融緩和を行いました。

インフレ率が目標に到達しないことを理由に緩和縮小、金融引き締めが遅れたため、局所的にバブルが発生しています。

 

仮想通貨市場の高騰が現在の金余りを示す最たる例です。

仮想通貨は実態がなく、価値を測定することが困難です。

ですが、仮想通貨の代表的存在であるビットコインの価格は、ここ1年で100倍に値上がりしています。

もし仮に、価値が100倍に上昇しているのなら、価格の急騰も正当化できます。

ですが、仮想通貨の価値は測定困難であることを考えれば、

100倍という価格上昇はバブルであるという他ありません。

 

 

では、なぜ人々は仮想通貨を買うのでしょうか?

一番簡単な答えは「上がと思うから」でしょう。

確固としたロジックを背景に「上がると思う」のであれば、それはバブルではなく、賢明な投資であるといえます。

ですが、「上がると思うから買う」行為は、他の人が自分より高い価格で購入するということに賭けているため、

安全性に欠ける「投機」なのです。

 

投機がなぜ蔓延るかを考えることで、現在の金融市場の状態を知り、今後に備えることができます。

どの時代においても投機は「金余り」により発生します。

景気後退や金融危機からの回復局面では、リスクの低い資産からリスクの高い資産へと徐々に資金がシフトします。

例えば、まずは国債が買われ、次に社債が、先進国の優良株、先進国の成長株、新興国株、

ハイリスクなハイイールド債が買われるという具合です。

 

仮想通貨は値動きからもわかる通り、リスクが最も高い金融商品です。

つまり、最もハイリスクな資産クラスで投機が起こっているというのは

金余りが極限まで進行していることを意味しているのです。

最もリスクの高い資産にまで資金が行き渡った後に起こるのは、資金の逆流です。

資金の逆流とは、これまで資金が流入した順序とは逆の順番で資金が流出することを言います。

先ほどの例でいうと、最後に買われた仮想通貨から先ず資金が流出します。

その後ハイイールドなどからも資金が流出し、最終的には国債さえ買われなくなるといった現象です。

 

仮想通貨市場には昨年中頃から資金が流入していました。

そして現在、仮想通貨市場は天井をうったような値動きを見せています。

仮想通貨の代表格であるビットコインは、240万円を高値として50%もの下落を見せています。

ビットコイン以外の仮想通貨である「アルトコイン」も軒並み安く推移しています。

 

 

金融市場では既に逆流が始まっており、資金の逆回転が見られます。

今後はリスク性資産から徐々に資金が流出することが容易に想像できます。

2007年に始まった住宅バブルの崩壊と2008年のリーマンショックの時にも同じ現象が観察されました。

資金流出は最終的には国債にもみられるようになります。

そうした時に投資家がこぞって買うアセットクラスこそが「実物資産」なのです。

 

実物資産には色々な種類が存在しますが、主なものに金が存在します。

また、金や銀で作られ、芸術品としての特性を併せ持つアンティークコインは付加価値を有しており、

単純に金を保有するよりも有意義な投資先であるといえます。

特にアンティークコインは供給枚数に上限があることから、流通枚数が減ることはあっても増えることはまずありません。

こうした、希少性を持つ点も一般的な実物資産とは異なります。

また、1枚当たりの価格が数万円のコインも存在しており、手軽に始められることも魅力です。

 

資金の逆回転が始まり、世界経済が秋から冬へと移り変わろうとしている今、

アンティークコインで厳しい冬に備えるのは有効な対策でしょう。

 

【グローバル マクロアナリスト サク】

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