【グローバルマクロ ニュース Vol.11】 拡大解釈される領主の権限 シニョリッジ

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シニョリッジという言葉をご存知でしょうか?
政府が発行する紙幣や通貨の発行額から製造コストを差し引いた金額を意味します。 

そもそもシニョリッジとは、古フランス語における「領主の持つ権限」ということばに由来します。
例えば1万円札の製造コストは約22円であると言われています。そのコストで1万円を発行しています。
すると差額の9,978円が利益になるように思えますが、必ずしもそうではありません。 

なぜなら銀行券(紙幣や貨幣)そのものは権利を意味し、日銀が権利を発行するということは、
その裏側で日銀が負債を引き受けていることを意味するからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日銀は銀行券を発行するときには、国債などの金融資産を市場から買い入れ、
銀行券を民間に貸し出すというオペレーションを行っています。
つまり、日銀にとっては、日銀券を発行し負債を抱えた代わりとして、民間から買い入れた資産から生じる
利回りが利益となります。 

1万円札の場合、日銀はたった数十円のコストでその後の永続的な利回りを獲得できるため、
非常に「ぼろい」わけです。

そうなると当然、大量に貨幣や紙幣(銀行券)を発行しようというインセンティブが働きます。
日銀法により上限を設ける旨の規定がありますが、多額の国債買い入れなどにもみられるように、
政権は制度を変えてでも期待インフレ率の達成に躍起になっています。

 近い将来において政府やその傀儡になりつつある日銀が「領主の持つ権限」を拡大解釈したとき、
庶民は利子を日銀へと納めることになります。
何事も起こりえるのが不確実性の増した21世紀ですから、そうした可能性は捨てきれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような時に既存のシステム内の金融商品では身を守ることはできません。
なぜなら全ての価値は貨幣を軸に算出されているからです。

 仮想通貨はそうした概念にとらわれない仕組みでしたが、
シニョリッジの旨味が薄れることを恐れた各国が強烈につぶしにかかりました。

実物資産、中でも長年にわたり人々から信頼されてきた商品こそが領主の権限から身を守る手段なのです。
金や銀はとても優れた商品であり、数千年にわたり人々に愛され、そしてその見返りに彼らの資産を守ってきました。

そして誰が保有しているかわからないという優れた匿名性を有し、
どこにでも容易に携帯できるアンティークコインは領主の権限から身を守るにはもってこいの投資対象なのです。 

【グローバル マクロアナリスト サク】

 

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