雨の日のフィレンツェは・・・ウフィツィ美術館で紋章を学ぼう

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弊社のエージェントの1人、Kayoさんから海外渡航記の投稿(第8回目)です

存分に楽しく充実した旅を堪能されているKayoさんの日々をご覧ください

 

あまりにも幻想的だったヴェネツィアを離れ、電車で2時間、

南へ下りオレンジの屋根の景色が印象的な「フィレンツェ」へ向かいます。

この↑絶景が見たい!

その期待を持ちつつ意気揚々と電車の中で旅行ガイドブックを読みます・・・が、ポツポツポツ・・・ん?

車両の窓に目を移すと、そこには雨の足跡が!まさか・・・。

 

それからどんどんと雨は強くなり、しまいには傘をささなくては歩けないほどの本降りに・・・。

天気予報を見れば今日は一日中雨。そんなぁ・・・・

 

いえいえ、イタリア観光で大雨かつ雷が鳴るなど珍しい。

こんな日のイタリアが見れるのはむしろラッキーかもしれません。

そう気を取り直し、私は↑の絶景は諦めましたが代わりに、

かの有名な「ヴィーナスの誕生」の絵などが飾られてあるウフィツィ美術館に行くことにしました。

長蛇の列の美術館

美術館に着くもそこは長蛇の列。ざっと見て300人は並んでいるでしょうか。

ここヨーロッパの観光名所はどこも大賑わいで、

常に1〜3時間待ちが当たり前。私はとりあえず並びます。

 

・・・・

 

並んでいる間も隣のカップルのイタリア語会話を聞いたり、

美術館の外観を眺めたり、雷の音を楽しんだり・・・・

 

そうやって楽しんでいる間にあっという間に2時間が経ちました!

入場

ウフィツィ美術館は16ユーロの入場料が必要ですが、私が行った日はたまたま「月に一度の美術館無料デー」。

毎週第一日曜日が無料とのことでチケットをタダでもらうことができました♪ラッキー♪

 

館内に入ると手荷物チェックがあります。

そしてまた長蛇の列を並び、30分ほどしてようやく観覧することができました。

美術館探索

それではウフィツィ美術館の中を探索しましょう!美術館の中は、

ヴィーナススペースや、

銅像スペース。

私のお気に入りは「天井画」。女性的な色使いが華やかです。

 

個人的な興味

美しい絵画が並ぶなか私は、絵の上に額に飾られて展示されてある「あるもの」に興味を持ちました。

それは、

紋章です。紋章といえば、たまにコインのデザインに使われていますよね。

私がコインについて知るまでは、あまり「紋章」という概念がピーンときませんでした。

アジア人にとっては馴染みが少ないと思います。

 

しかしここウフィツィ美術館にはたくさんの紋章がありましたし、

ヴェネツィアの教会やマルセイユの聖堂にも入り口付近に紋章があったりしました。

おそらく西洋文化には紋章がしっかり根付いているのでしょう。

 

よし、ここはヨーロッパの芸術鑑賞をもっと楽しむために、

そして駆け出しコインコレクターとしての知識を増やすために、

ここから少し紋章について勉強しみようと思います!

紋章

紋章とは

まず、「紋章」とは個人および家系を始めとして、公的機関、組合(ギルド)、

軍隊の部隊などの組織および団体などを識別し、特定する意匠又は図案である。 by wikipedia

とのことです。紋章は同じものが2つあってはいけないし、

世襲的なものでなくてはいけないとも書いてあります。

これは日本の「家紋」と通じるところがありますね。

紋章の起源

また、紋章の中心には盾が描かれており、周りに様々なアクセサリーが施されていますが、

もともと紋章はこの「盾」だけであり、その後に時代とともにサポーターなどの飾りがあしらわれ始めました。

 

紋章は英語でいうと「Coat of Arms」です。“Arms”は戦闘時の武器としての盾を連想させますし、

“Coat”は、盾の紋章を戦闘時の陣羽織に描いたことからその名が使われたと考えられています。

獅子王、リチャード1世の盾と羽織にも彼の紋章が描かれていたと言います。

portrait by by Merry-Joseph Blondel

 

紋章の構成

ヨーロッパには「紋章学」という学問まであります。

学問にもなる紋章は細かい定義がたくさんあるんですね。

例えば紋章の構図はこんな感じです。

by wikipedia

キャー!すごく細かい構成です!こんな一つ一つの柄に名前があるのですね!

それに加えて、盾のテキスタイルや盾の柄の構成まで様々な種類があります。

何気なく描いているような柄ですが、きちんとした区別があるようです。

しかし今となっては、ほとんど好みによってどれを選ぶか分けられているようです。

面白い紋章

ここで一つ、面白い紋章を発見しました!これはイギリスの国章なのですが・・・

なんだか、イングランドでの英国章とスコットランドでの英国章が微妙にというか、全然違うのです!

 

これがイングランドで使われている国章

そしてこちらがスコットランドで使われている国章

どちらも同じイギリス連合王国を表すのに、ポイントごとにはっきりと違いがありますね!

ここで少し2国の連合王国章の違いを見ていきましょう。

ライオンはイングランド、ユニコーンはスコットランドの国獣

盾を支える2頭の獣に注目してください。

イングランドの国獣はライオンです。イングランドの国章のユニコーンは王冠をかぶっていません。

スコットランドの国獣はユニコーンです。スコットランドの国章のユニコーンは王冠をかぶっています。

盾の中の要素は左上→右上→左下→右下の順に位が高い

盾の中の4つの要素は、連合王国のそれぞれの国章が描かれています。

イングランドの盾は左上から、イングランド→スコットランド→アイルランド→イングランドの国章。

スコットランドの盾は左上から、スコットランド→イングランド→アイルランド→スコットランドの国章です。

盾の中に自国の国章が何度出てくるか、そしてどの位置にあるのかも国力を示す上で重要なようです。

盾の上に立つライオンの色

上部のライオンは、

イングランドではイングランド国獣の黄色いライオンが。

スコットランドではスコットランド国獣の赤いライオンです。

芝生に生える草花

よく見ると紋章下部の芝生にはお花が咲いています。

イングランドではイングランド国花のバラが。

スコットランドではスコットランド国花のアザミです。

 

ヨーロッパにとっての紋章

2国の紋章が大幅に違うことからも見てわかるように、

ヨーロッパにおける紋章は「権威の象徴としての紋章」としてメッセージが込められており、

とても重要ということがわかりました。

ヨーロッパの建物や美術品や、機関に描かれる紋章の意味を一つ一つ考えながら鑑賞していくとまた新たな発見がありそうです。

 

 

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