プランジネット朝最後の王、リチャード2世の紋章

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日本に家紋という風習があるように、西洋にも個人を象徴する紋章があります。

今回はリチャード2世の紋章の意味をご紹介します。

 

一族を特定したり、一国を象徴するものにエンブレムがあります。

イングランドを代表するチームのメンバーが青枠の中に3匹のライオンが描かれた

エンブレムを見たことがある人もいるのではないのでしょうか。

今回紹介するのはリチャード2世の紋章。その前に少し、彼の人生をものすごく簡潔に説明したいと思います。

 

 

乱世に翻弄された若き王リチャード2世

1367年にフランス南西部のボルドーに生まれ、出生地にちなんでリチャード・オブ・ボルドーと呼ばれました。

9歳の時に父であるイングランド王エドワード3世の長男エドワード黒太子、そして翌年に祖父が死去し、

わずか10歳で王位を継承。王位に就いている期間はフランスとの百年戦争、アイルランドへの入植や遠征、

スコットランドとの争いなど、不穏な治世でもありました。

1399年に幽閉され退位させられると過酷な処遇の末、四年後に33歳で死去しました。

 

 

リチャード2世の紋章


画像引用元:ウィキペディア

紋章を個人を特定するものとして用いるようになったのは、リチャード2世という説があります。

リチャード2世の紋章には三頭の獅子と羽、が描かれたエンブレムを支える二頭の白い鹿のような動物がえがかれています。

イギリス王室でのエンブレムは家紋というよりは個人をさらに象徴化したようなものです。

リチャード2世のエンブレムの右側には、イギリスを象徴した三頭の獅子とフランスを象徴する羽、

左側にはリチャード2世の盾の紋様が描かれています。

ちなみに、この時代の金貨には、船上に立つリチャード2世と盾の紋様がそれぞれの面に描かれています。

画像引用元:ウィキペディア

なぜ、フランスを意味するものが、イングランド王のエンブレムに入っているかというと、

実は初代イングランド王であるヘンリー2世は、実はフランス貴族出身。

そして、その血を継ぐリチャード2世ももちろんフランス人の血筋。そのため、エンブレムにフランスを意味する羽が

描かれているんですね。

そして、このエンブレムを支える鹿は足枷と鎖に繋がれていて、王冠に首を通しています。

この鹿は、イギリス中世から語り継がれている民話の一つに登場するハーン・ハンターに由来していると思われます。

このハーン・ハンターは双角をつけ、足には枷、体には鎖が巻かれていており、馬に乗って深くて暗い森を守る亡霊の猟師。

わずか10歳で帝国の王位を継承したリチャード2世には、頼れる父も祖父もおらず、

自らの不安を払拭するためにも、不死身で強さを感じさせる民話のダークヒーローである

ハーン・ハンターを自身のエンブレムを支える役目に選んだのではないでしょうか。

画像引用元:ウィキペディア

また、一つづつの図柄を紐解いてみると、その人物の生い立ちや王家の歴史を理解することができるかと思います。

 

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